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犬に大根を与えても大丈夫!与える際の注意点や与えるメリット、適量を解説

犬に大根を与えても大丈夫!与える際の注意点や与えるメリット、適量を解説
犬に大根を与えても大丈夫!与える際の注意点や与えるメリット、適量を解説
目次

犬は大根を食べても大丈夫?

大根には、犬にとって有害な成分は含まれていないため、与えても問題ありません。大根おろしに多く含まれるジアスターゼという酵素は、活性化して消化を助けてくれます。また、大根の辛味成分であるイソチオシアナートには、殺菌作用や血液をサラサラにする作用があります。

さらに、水分やビタミンC、カリウム、食物繊維なども豊富に含まれており、犬の健康維持に貢献する働きがあります。

大根の葉には、βカロテン(ビタミンA)や葉酸、カルシウムなどが含まれており、犬にとっても可食部なので、与えてみてください。
ただし、与える際に注意点があったり、適量があったりするので、メリットなどとともに本記事で解説してきます。大根には微量ながら甲状腺ホルモンの分泌を阻害する「ゴイトロゲン(グルコシノレート)」という成分が含まれているので、甲状腺疾患のある犬の場合は念のため注意が必要です。

大根が犬にもたらす効果とメリット

大根はカリウムやカルシウム、葉酸、ビタミンC、食物繊維など、さまざまな栄養素を豊富に含み、90%以上が水分で低カロリーな食材です。ほかにも、犬にとって効果的な成分が含まれているので、その効果やメリットなどを見ていきましょう。

大根に含まれる栄養素とその効果

大根が犬にもたらす栄養素とその効果を解説します。

βカロテン(ビタミンA)

大根の緑の葉っぱには、βカロテン(ビタミンA)が豊富に含まれています。βカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAには、視力、皮膚、被毛を健康な状態に保ったり、丈夫な粘膜や歯をつくったりする機能があります。さらに、強い抗酸化作用があるため、免疫力を高めて病気を予防する働きも期待できます。

近年、犬の体がβカロテンからビタミンAを生成する能力が非常に高いことが、わかってきています。過剰に摂取すると体内に蓄積され、肝臓に負担をかけたり、中毒や副作用を引き起こしたりする可能性もあるため、後述する適量を守りましょう。

ビタミンC

大根にはビタミンCが含まれており、病気や老化の原因である活性酸素を取り除く、強力な抗酸化作用の働きを有しています。また、鉄分の吸収促進や、解毒やホルモン代謝を担う酵素のサポート、コラーゲン合成への関わりなど、愛犬の健康維持に役立つ働きをします。

近年、犬にもビタミンC欠乏症があることがわかってきました。5歳を過ぎる辺りから、ビタミンCの合成能力が衰え始めると考えられているため、大根などからビタミンCの補給を図るのもよいでしょう。

ビタミンE

ビタミンEは、抗酸化作用を持ちアンチエイジングや認知症予防、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患の抗炎症作用が期待されます。単体では吸収効率が低いため、脂質と一緒に摂ることで吸収が促進することができます。

カリウム

カリウムには、余分な塩分を排出してナトリウムとのバランスを保ち、血圧を安定させる働きがあります。また、神経の伝達や筋肉の収縮にも深く関わっているため、犬の体を健康に保つのに役立つ栄養素といえるでしょう。

しかし、腎臓が弱っている場合は、過剰になり心臓にダメージを与えてしまう可能性があるため摂取量には注意が不可欠です。

カルシウム

カルシウムは、骨や歯の元になるだけでなく、神経の情報伝達にも重要な働きをします。カルシウムは過不足があると、整形外科疾患のリスクを高めるので、与える量には注意しましょう。

葉酸

葉酸は、体の細胞の生まれ変わりや成長をサポートする働きをし、「造血のビタミン」と言われています。不足すると貧血や免疫力の低下につながります。

食物繊維

腸内細菌のエサとなって腸内環境を改善したり、食後の血糖上昇を緩やかにして糖尿病を予防したりします。また、水溶性は満腹感の持続や下痢の改善、不溶性は便秘の改善などの効果を期待できます。

アミラーゼ(ジアスターゼ)

大根は、タンパク質の消化を助けるアミラーゼ(ジアスターゼ)という酵素を含んでいます。大根をすりおろすことで活性化される酵素であり、胃腸の具合が悪いときなどにフードに大根おろしの絞り汁を追加すると効果的です。ただ、アミラーゼ(ジアスターゼ)は熱に弱いため加熱せずに、おろしてそのままの生の状態で与えましょう。

イソチオシアネート

大根には、辛味成分であるイソチオシアネートが含まれています。イソチオシアネートは、抗菌・殺菌作用や血液をサラサラにする働きがあると考えられています。また、がん予防の効果も期待されていますが、実証は今のところ報告がありません。

水分

大根の根の部分は、約95%が水分でできています。水をあまり飲まない犬も少なくないため、大根から水分を得るのも一つの手かもしれません。また、大根は可食部100g当たり15kcal程度しかないため、カロリーオーバーの心配をあまりしなくても取り入れられます。

大根が犬にもたらすメリット

大根は、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、食物繊維など、豊富な栄養素を含んでおり、愛犬の健康に多くのメリットをもたらします。

ビタミンAは視覚機能の維持に寄与し、ビタミンCは免疫力向上や抗酸化作用による老化防止に効果的です。さらに食物繊維は、消化機能の向上や便通の調整に貢献します。カルシウムは骨や歯の健康維持に必要不可欠です。

大根を愛犬に与えることで、さまざまな健康的なメリットを期待できるでしょう。

大根を犬に与える際の注意点

大根は栄養豊富で、愛犬の健康に非常に役立ちます、しかし、与えすぎてしまうと、水分過多になったり、食物繊維を消化しきれなかったりすることが原因で、下痢をしてしまう可能性もあります。おすすめの与え方と与える際の注意点をご紹介します。

食材の処理の仕方

調理方法について、根の部分は生あるいは加熱処理のどちらでも問題ありません。ただし、どちらの場合でも、丸飲み防止のため、細かく刻んだり、すりおろしたりしてから与えましょう。また、大根の根の部分は、場所によって辛みが変わるため、甘みの強い葉近くの部分を与えるのがおすすめです。

葉の部分は、消化に良くないため、加熱処理をして小さく刻んで与えましょう。

アレルギー

大根について、犬が食物アレルギーを引き起こす可能性もあります。愛犬に初めて大根を与える際は、少量を与えて様子を見ましょう。その後、体調に問題がない場合、徐々に与える量を増やすようにしてください。

かゆみや嘔吐、下痢、元気がなくなるなど、アレルギー症状が発現した場合は、すぐに与えるのをやめて、動物病院を受診するようにしましょう。

愛犬に甲状腺疾患がある場合は注意

大根やキャベツ、小松菜などのアブラナ科には、甲状腺ホルモンの分泌を阻害するゴイトロゲンという成分が含まれています。甲状腺ホルモンが欠乏すると、運動性の低下や無気力状態になる可能性があります。そのため、甲状腺疾患のある愛犬には控えることをおすすめします。

犬に大根を与える際の適量

犬に大根を与える場合は、体重に合わせて以下の量を参考にしてください。あくまでもカロリー上の算出値であるため、主食を阻害しない量にしましょう。

    犬の体重目安1日あたりの摂取可能目安
小型(2~5kg)125g~249g
中型(6~15kg)286g~569g
大型(20~50kg)706g~1404g
※数値は、避妊・去勢済みの犬で体重相応のおやつ(1日の総摂取カロリー目安の1割)として算出

犬が喜ぶ大根を使ったレシピ

大根は栄養豊富で手作りごはんにおすすめな食材です。今回は大根を使ったレシピをご紹介します。

大根の蒸し犬用ハンバーグ

  • 大根をすりおろして、さらに香ばしさを引き立てるためにノンオイルフライパンで炒めます。
  • 鶏ひき肉、軟骨含み鶏むね肉などと一緒に混ぜ合わせます。
  • 自然な甘みが出てくるまでじっくりと蒸し上げましょう。

よくあるQ&A

大根の加工食品を与えてもよいか?

素材そのものしか使っていない場合は与えても大丈夫です。例えば、切り干し大根は、細く切った大根を天日干しして乾燥させた食品なので、犬に与えても問題ありません。

一方で、漬物や缶詰、レトルト食品などは、塩分や糖分、添加物を含んでいるため、与えないようにしましょう。

まとめ

大根は、根と葉の部分で含まれる栄養が異なり、与え方も違います。根の部分は生でも加熱処理後でも問題ありませんが。しかし、葉の部分は消化に良くないため、加熱してから与える方がよいでしょう。約95%が水分であり、犬の体にプラスとなる栄養が豊富に含まれているので、ぜひ一度与えてみてください。

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